知人から聞いた、シベリア抑留の実話が、ベースになっています。
自由に旅ができるのは、本当に幸せな事。
JAL企業「おばあちゃんの海外旅行」
女:おばあちゃんのはじめて。
こんなに長生きで元気なおばあちゃんにも、
はじめてがありました。
それは海外旅行です。
(M)〜
おばあちゃんが、いままで一度も海外に行かなかったわけ。
それは、おじいちゃんと、仲良しだったからです。
おじいちゃんは,外国に行くことを、あまり望みませんでした。
残念ながら、
おじいちゃんにとっての外国の記憶は,戦争です。
戦争が終わっても、おじいちゃんは、
本当に長い間、日本に帰ることが許されず
異国で暮らしたそうです。
今年こそは、帰れるかもしれない。
いつも、希望を捨てませんでした。
でも,渡り鳥が南へ飛び立つ頃、
ああもう船が出る港が凍る・・
また今年も帰れないことを、知ったそうです。
鳥になりたい。
自由に空を飛んで,日本に帰りたい。
おじいちゃんは,毎日毎日そう思っていたそうです。
日本に戻ってから、
とうとう一度も、外国には行かなかったおじいちゃん。
そんなおじいちゃんが亡くなった後、
おばあちゃんは、一度だけでも
海外に行きたいと言いました。
だって、今は、
鳥のように自由に行き来ができる時代なのだから。
そしておばあちゃんは・・
はじめて、飛行機に乗ったのです!
NA:旅する幸せ。JAL。
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JAL「ガイアナイト」
女A:電気を消して、キャンドルを灯した。
ただそれだけのことなのに、いつもと違う夜になった。
(M)〜
キャンドルの明かりで食べた夕食。
彼女が、とてもきれいに見えた。
そのことを、彼は言わなかったけど。
女B:みんなで,好きなキャンドルを持ち寄って
小さな同窓会を開いた。
面白かったのは、自分が覚えていない自分を
友達が覚えていることだった。
同級生の目に映っていた「私」が、炎の中に浮かんだ。
女A:停電みたいだなとパパは言って
昔を思い出すと、おばあちゃんは言って
それから少し、
日本の夜が,今より暗かった頃の話をした。
女B:電気を消すと怖いと、男の子が言った。
なぜ今夜はキャンドルにするのか、ママは教えた。
そして、柔らかな光の中で
とてもいい絵本を読んで聴かせた。
女B:一人で,お気に入りのアロマキャンドルを灯した人もいた。
地球のことを考えるつもりだったのに
結局、自分のことを考えた。
〜(M)〜
女A:それでも、衛星からみる
夜の日本列島は、まばゆいほどに輝いていた。
女B:それでも、電気のかわりにキャンドルを灯した人の数だけ
きっと、暗くなった。
〜(M)〜
女A:7月7日。
電気を消して、キャンドルの光の中で時を過ごす、
ガイアナイト。
世界が環境を考える北海道洞爺湖サミットの初日。
あなたも参加してみませんか。
JALも協賛しています。
空のエコ、JAL。
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JAL企業CM「街の匂い」
女:街の記憶。
それはいつも,匂いだ。
(M)〜
はじめて訪れた外国は,香港だった。
空港に降りたとたんに全身を包んだ、アジアの熱気。
夏の夜、(SE)香港の街
路地裏の湿った風の中にある、香辛料の匂い。
NYは、朝。(SE)NYの街
雑踏の中に漂う
できたての、デリの匂い。
パリは、人。(SE)パリ
すれ違う老婦人の、
優雅な香水の残り香。
イタリア。(SE)バール
旅の所々で
句読点のように味わった
バールの、香り高いエスプレッソの記憶。
テレビの映像がどんなに美しくなっても
あの,街の匂いを,知ることはできない。
旅の記憶は,匂い。
そして,出会った人々から感じた温もり。
だから私は、旅に出る。
(SE)シズルのある街音
NA:心の中に,いくつ街がありますか。
旅する幸せ、JAL。
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JAL企業CM「エコフライト」
NA:鳥達は,その日を知っている。
羽を換え、胸骨に脂肪を蓄え、
地球を渡る旅へ、飛び立つ。
(SE)スケール感のある、鳥の飛び立ち〜
何万キロものルートを、
どうして,その小さな身体で
正確に飛んで行けるのか。
まだ,その素晴らしい能力の全貌は
解明されていない。
太陽の方角で、位置を知るという説。
北極星や星座の位置で、判断すると言う説。
羅針盤の針のように
地球の磁気を感知して飛ぶという説もある。
最も長い距離を渡る鳥は、キョクアジサシ。
北極から南極へ、その飛行距離は
往復三万キロから、四万キロにも達すると
言われている。
そして、
身体の脂肪を燃料に例えるならば、
鳥達は、ジャンボジェットよりも
優れた燃費で飛んでいるという研究もある。
鳥のように、軽やかに。
JALもまた、
C02の排出の少ない、エコフライトを目指しています。
もし、お客様のひとりひとりに
お荷物を一キロ減らしていただくと
300人のお客様で
燃料は、なんと3%も減らすことができるんです。
JALのエコフライト
どうぞ宜しく御願いたします。
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JAL企業CM「シベリアを守る」
(SE)機内音〜
男:高度一万メートル。
シベリア上空。
眼下には,針葉樹林帯タイガが広がっています。
くっきりと見えるエニセイ川。
そのラインで、まるで塗り分けたように
タイガは2つの緑に色分けされています。
東は,明るいタイガ。
落葉針葉樹、カラマツの森。
西は、暗いタイガ。
常緑の,モミやトウヒの森です。
(M)〜
日本の国土の20倍。
あなたが、雄大なタイガの広がりを楽しんでいる間に
パイロットは、
小さな小さな物を,探しています。
なんでしょう。
・・煙です。
シベリアで頻繁に起こる森林火災の発見。
それは、400キロ四方を見渡せる飛行機の
もうひとつの、大切な仕事。
2003年から2006年、
JALは約350件のシベリア森林火災を
早期に発見、通報しました。
環境の為にできることは
何でもやってみよう。
そんな発想から生まれたボランティア活動です。
世界最大の温室効果ガスの吸収源、
タイガを守るために・・
パイロットは今日も、燃えています。
空を飛ぶ、人と飛行機にできること。
JAL、空のエコ。
2008
消費者のためになったコンクール銀賞
ACCファイナリスト